ライター活動をしていると必ずついて回るのが納期。
そしてもっとも避けたい事態が納期に間に合わないことです。
ライターなりたての頃は手掛ける案件数も少なく、予定が狂うことはそうないでしょう。
しかし稼ぐためには3つ、4つ、あるいはそれ以上の案件を同時進行しなくてはなりません。
ライターとしての信用を大きく低下させる納期オーバー。
それだけは絶対に避けるべく、スケジュール管理は厳重に行う必要があります。
無理は禁物!余裕を持たせた納期設定を!
まずはごく当たり前の基本ですが、余裕を持たせた納期設定をすることです!
「そりゃそうだろ!」って言われるかもしれませんが、意外とみなさん無理しがちなんですよ。
特にクラウドソーシングなどで案件に応募する場合は、
納期が早いほうが有利なことも多々ありますので気持ちはすごく分かります。
でも納期オーバーしてしまえば「納期を守らないライター」のレッテルが。
ライターのみならず、フリーランスは信用第一です。
目先の一案件にこだわらず、先々を見据えて無理なくスケジュール管理しましょう!
クライアントも特急案件でなければ長めの納期を想定していることが多いので、
そこまで納期の早さにこだわる必要はないと思います。
ちなみに私は最初からギリギリの納期を設定するのではなく、
自分がいけると思う日数に数日プラスして提案しています。
すると最終的には提示した納期より早く納品できることがほとんどで、
クライアントによろこんでもらえることも多いですよ!
たとえば15日納期で15日に納品するよりも
18日納期で15日納品のほうが高評価だと感じます!
まあ決めた納期より早く納品するのはあくまでオプションのようなものなので。
とりあえずは絶対にオーバーしない日程を定めておくことが大事です。
スケジュール表を作って分かりやすく管理!
複数の案件を同時進行する場合、必ずスケジュール表を作って管理しましょう。
慣れてくると、“○社 △案件 2000文字×10記事 納期5/5”といった具合に
文字だけで管理していても問題なくこなせるようになるんですが、
効率よく作業するためにもスケジュール表で管理するのがおすすめです。
私の場合、EXCELで下図のような表を作って管理しています。
もちろんWordでも紙でもいいし、書き方は自分が分かりやすいようにすればOKです!
一応、上記スケジュール表のルールを説明しておきますね。
- 受注時点で上から順にクライアント名・依頼内容・文字数&記事数を入力
- 打ち合わせ・資料享受等、準備が整った日から納期までに色をつける
- 作業した日には○印
- 終了した案件は終了日の横に完了と入力
といったところです。
あと大量案件は、定期的に残記事数をコメントなどで入力するといいと思います。
また、作業をした日に○をつけたり、終了日の横に完了と入れるのは、
どんな内容の案件をどのくらいの日数で納品できたか把握するためです。
この表を見ることで納期設定の参考にできますよ!
より細かく管理したい人は、時間単位で作ってもいいかもしれませんが、
あまりスケジュール表に時間かけすぎるのももったいないので(笑)。
このくらいでいいんじゃないでしょうか。
スケジュール表を作って管理しておくと、複数案件を同時進行しているときでも
いつ頃から余裕が出るか分かりやすいので、先の仕事を入れやすくなります。
まだスケジュール表を作ってない人は試してみてはいかがでしょうか?
未知のジャンルを複数手掛けるのは危険!
私が気をつけていることのひとつに、未知のジャンルを手掛けるときは
同時進行の他案件はなるべく慣れたジャンルのものにする、というものがあります。
初めてのジャンルはどのくらいで完了させられるかが読みづらいからです。
ライターなら誰もが、これまで手掛けたことのないジャンルに挑戦することがあるでしょう。
理由は収入を増やしたいとか、対応ジャンルを増やしたいとかいろいろだと思います。
もちろん、長くライターを続けていくなら避けて通れない道ですし、積極的に挑戦すべきです。
しかし未知のジャンルはリサーチに時間がかかりますし、
ライティング後のチェックも普段より一層慎重に行わなくてはなりません。
書いた内容が正しいかどうかのチェックも入念さが求められます。
なにせ自分がもともと知らなかった内容ばかりなのですから。
さらに提出後、修正依頼がくる可能性も少なくないでしょう。
さあ、複数案件を同時進行しているとき、すべてが上のような状況だったらどうでしょうか?
考えるだけで気分が滅入ってしまいますよね。
結果、いずれかの案件が納期に間に合わなくなってしまうかもしれません。
単純といえば単純なことなんです。
難しいものと簡単なものをうまく組み合わせてスケジュールを立てていくだけです。
もし、やむを得ず未知ジャンルの案件が重なるようでしたら、
せめて後発の案件はかなり余裕を持たせた納期でお願いしましょう。
それが無理なら思い切って見送るべきです。
そんなときも前述したようなスケジュール表をしっかり作っておけば、
「ここの隙間期間であっちの案件を終わらせて…」
「するとここに空きができるからなんとか入れられる」
といった感じで、受注できるかどうかの判断や調整がしやすいですよ!
ライティング前のリサーチに時間がかかる!
普段よりも記事チェックに慎重さが必要!
提出後に修正依頼がくるかもしれない!
どうしても納期に間に合わないときは…?
いろいろ話してきましたが、それでも思うように仕事を進められず、
どうしても納期に間に合わない!ということもあるかもしれません。
そんなときは最終手段。
謝って納期を延ばしてもらいます。
いや、それしかないんですよ。間に合わないんですもの。
きちんと連絡して誠実に伝えれば、理解してくれるクライアントも多いはずです。
同じ相手にそれを繰り返したらNGですが。
ただ、納期延ばしは大なり小なりあなたの信用度が下がってしまいます。
クラウドソーシングだと低評価をつけられても文句はいえません。
だからこそ、最初の時点で余裕を持たせた納期にすることが大切なんです。
もし、同時進行している他の案件に特別急いでなさそうなものがあれば、
そちらのクライアントに納期を延ばしてもらえないか相談するのも一つの手ですね。
この場合、すでに何度か取引していて信頼関係のあるクライアントが好ましいです。
間に合わないと分かった時点で極力早く連絡する!
なんなら「ヤバイかも」と思った段階で相談する!
納期当日になって「すみません…」は言語道断!
他案件に急ぎじゃないものがあればそちらを延ばしてもらう!
ライターにとって一番避けたいのは、納期を守れず信用を失うことです。
そして納期厳守にもっとも効果的なのは納期に余裕を持たせること。
結局最初の話に戻ってしまいますが、そこが大前提だというのは忘れないでくださいね。